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2020 年度 実施状況報告書

相互作用を意識した会話教育のための教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K13089
研究機関立教大学

研究代表者

小林 友美  立教大学, 日本語教育センター, 教育講師 (30842455)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本語教育 / 談話分析 / 相互作用 / 談話展開 / 教材開発
研究実績の概要

本研究は、日本語教育において、日本語学習者が相互作用を意識した会話をするための口頭表現能力の向上を目指した教材開発を目的としている。そこで、実際に学習者が遭遇する「情報収集の談話」を収集し、談話展開や参加者の発話形式、印象評価等の分析を行い、母語話者と学習者の談話の展開方法の特徴を明らかにする。
本研究の課題は、次の3点である。課題1:日本語の情報収集の談話の展開方法には、どのような特徴があるのか。課題2:日本語母語話者と日本語学習者の情報収集の談話の展開方法には、どのような特徴があるのか。課題3:日本語の会話教育において、相互作用を意識した情報収集の談話の展開方法を学習するために何が必要か。課題1と課題2の分析結果を踏まえて、課題3で日本語の会話教育について提案する。そして、その提案の有効性について検証し、新たな教材を開発する計画である。
本研究は、研究代表者の先行研究の発展研究である。分析対象は、小林(2017)では、【資料1】テレビのインタビュー番組、【資料2】大学広報紙のインタビュー取材、【資料3】学部大学生と留学生による就職活動の相談の談話の3種の談話を対象としたが、本研究では、【資料4】初対面談話、【資料5】話し合いなど、異なる情報収集場面の談話を収集し、分析する。そして、分析結果をもとに、独自の会話教材を開発する。
2020年度の取り組みは、次の2点である。(1)研究代表者の先行研究の研究結果を整理し、【資料3】の学部大学生と留学生による就職活動の相談の談話については、新たな分析を加え、報告をした(小林2021)。(2)テーマに関連した参考文献、日本語教材により先行研究を整理し、本研究の位置づけを検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

先行研究の研究結果の整理は進んだが、2020年度後期から開始予定だった分析対象の談話収集が叶わなかったため、当初の計画よりも実施が遅れていると考える。
具体的には、研究代表者の先行研究の研究結果とテーマに関連した先行研究を整理することはできた。しかしながら、情報収集場面の談話収集を目的とした調査については、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、調査協力者の募集が困難となり、実施を見送った。

今後の研究の推進方策

2021年度は、情報収集の談話を収集し、文字化作業を行う。また、参加者の発話機能や発話形式についての分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

調査実施が叶わなかったため、次年度分の経費と合わせ、調査で使用する録音・録画機材やデータ保存媒体などに使用する。

研究成果

(1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 日本人学部生と留学生の質問者による情報収集の談話展開の方法―応答者の質問者に対する印象評価とフォローアップインタビューから―2021

    • 著者名/発表者名
      小林友美
    • 雑誌名

      日本語・日本語教育

      巻: 4 ページ: 75-88

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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