「もの」を構成成分に持つ機能語が用いられる文脈展開には2つのパターンがある。1つは話し手が異質・例外と認識する対象事態について述べている文脈において、対立する本来・通常の事態を注釈的に示すもので、もう1つは、話し手が異質・例外と認識する対象事態を示したあと、話し手の気づき、感想、背景事情の説明、否認などの話し手の評価・判断を表すものである。 これらの機能語全体に通底する性質として、対象事態が本来あるべきではない、通常と違っている、大部分と違っている、理解・納得しにくい、といった異質・例外の事態であるという話し手の評価・判断を表すという表現意図を持つことが挙げられる。
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