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2020 年度 実施状況報告書

英語の動詞-名詞コロケーションの誤り修正に対するコーパス参照の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K13109
研究機関駿河台大学

研究代表者

佐竹 由帆  駿河台大学, 現代文化学部, 准教授 (90754648)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードDDL / データ駆動型学習 / エラー・コレクション / コロケーション / L2 ライティング
研究実績の概要

本研究では学習者が英作文における動詞+名詞コロケーションの誤り修正にコーパスを参照すると習得が促されるか解明をめざしており、そのために中級英語学習者(CEFR B1レベル)の30名の大学生を実験群とし、コーパスを参照した修正データを対面授業半期で毎週、計12回収集する予定であった。しかしコロナ禍によりオンライン授業になったため、対面で様々な条件を統制したデータを収集することができなかった。そのため条件が当初の計画通り統制されていない状況ではあるがオンラインでデータを収集し、コーパスを参照して動詞+名詞コロケーションの誤り修正を長期的に行うと、学習したコロケーションについてコーパス参照学習を行わない対照群と比較して習得状況に差があるかについて、テスト結果を比較した。コーパス参照学習の事後テスト及び遅延事後テストにおいて、コーパス参照した実験群のテスト結果は参照しない対照群より有意に高く、オンラインではあってもコーパスを参照するコロケーション学習には対象コロケーションの習得を促す効果があることが示唆された。
本研究の今年度の結果の意義は、データ駆動型学習がオンライン教育においても有効であることが示唆されたことにある。当初意図した発見ではないが、英語教育のデジタル化・オンライン化の可能性を考える上で有益な発見であると言える。また、2021年度実施予定の対面による実施結果と比較することにより、データ駆動型学習について対面で行う利点、オンラインで行う利点について考察を深めるための一助となるだろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初対面でデータ収集を行う予定であったがコロナ禍でオンライン授業になったため、予定通り研究実施及びデータ収集を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

今年度は対面授業ができる見通しなので、当初の計画通り研究を実施し、データを対面で収集して分析する。昨年度のオンラインで収集したデータ結果と比較し、コーパスを参照のコロケーション学習に対する効果について、オンライン授業と対面授業で違いがあるかについても考察したい。

次年度使用額が生じた理由

オンライン授業になったことにより当初の計画通りのデータを収集することができず、発表にともなう出費が生じなかった。

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公開日: 2021-12-27  

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