| 研究課題/領域番号 |
20K13115
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| 研究機関 | 早稲田大学 |
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研究代表者 |
志野 文乃 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教 (00822199)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 小学校英語教育 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、「日本の公立小学校の教室内で、学級担任（HRT）、外国人指導助手（ALT）そして児童がどのように関わり合いながら英語を学び、教えているか」ということについて、実際の教室内での三者のインタラクションを会話分析的・教室談話分析的に分析し明らかにし、これを小学校英語教育の更なる充実に貢献させることである。
本研究の事前調査として、申請者は補助教員として2013年度まで地域の小学校で授業中の支援をしながら実地調査を行った。更に、2020年度からの英語正式教科化への移行期間であった2019年2～3月に、再び研究対象校を訪問し追加調査を実行した。2020年度も授業観察および学級担任やALTへのインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウィルスの影響で対象校への訪問に制限があった為、2021年度に行う予定である。その為、今年度はこれまでに収集したデータや観察ノートを元に教室内インタラクション分析を更に深め、英語正式教科化後の教室内インタラクション分析結果との比較に備えた。
調査の結果、学級担任、ALT、そして児童の三者は、互いの明白な理解を達成する為に、効果的に繰り返し（repetition）や談話標識（discourse marker）を使用していることが分かった。繰り返しは、児童の理解確保、英語での回答促進、そして児童やALTが言ったことの確認等、様々な機能を持つことが明らかになった。また、談話標識は、特にALTにより頻繁に使用され、授業中に活動の境界又は移行を示し、児童からの注意を引いていることも分かった。
更に、これまでの研究結果を学術誌に投稿したり学会にて発表したりすることで、より効果的な教師教育に関する提案をし、日本の小学校英語教育に貢献したいと考えるため、国際・国内学会にて合計3本の研究発表を行い、2本の学術論文を投稿した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は、再び対象校を訪問し、授業参観および学級担任やALTへのインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウィルスの影響で対象校への訪問に制限があった為、2021年度に行う予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
出来る限り当初の研究計画通りに調査を進めることができればと考えているが、新型コロナウィルスの感染拡大状況を注視しつつ、対象校の先生方とご相談の上、調査対象である児童や教職員の皆様の安全を最優先にして調査を進めたいと考える。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
53円が次年度使用額となってしまった為、次年度の消耗品費として計上させて頂きたいと考える。
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