研究課題
若手研究
英語学習者が複数形をどのように習得し処理するかを,語彙・文・意味の3つの側面から,オンラインでの心理言語学実験により調査した。その結果,語彙と意味については母語話者と学習者で処理メカニズムが似ていることがわかった。一方,文法的な数の一致の処理には違いが見られ,学習者は複数形の情報を文の理解に活用することに困難を抱えている可能性がある。この結果は,第二言語習得における文法的側面の習得の困難さの一因を示唆している。
第二言語習得
本研究は,英語学習者の複数形の習得と処理メカニズムを,語彙・文・意味の3つの側面から多角的に調査したものである。その結果,語彙と意味の処理では母語話者と学習者の間に類似性が見られる一方で,文法的な数の一致処理には違いがあることが明らかになった。この知見は、第二言語習得における文法的側面の習得の困難さの一因を示唆するものであり,第二言語習得研究の理論的発展に寄与すると期待される。