研究課題/領域番号 |
20K13130
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
青山 拓実 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (20829486)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 言語学習動機づけ / L2動機づけ / 日本人英語学習者 / 大規模レビュー |
研究実績の概要 |
本研究は、日本人英語学習者を対象としてこれまでに実施されてきた英語学習に対する動機づけに関する研究について、大規模で網羅的な文献収集とレビューを行い、これまでの研究成果についての整理・統合を行うことを目的としている。 プロジェクト2年目である2021年度は、2020年度から引き続いて文献収集を行った。特に、国内で出版された英語教育に関連する学会が刊行する学術雑誌について、電子データの有無ならびに冊子媒体の入手の可否について検討を行い、リスト化を継続している。2020年度は新型コロナ感染症拡大の影響による学会大会中止等によって国内学術誌の刊行が遅れていたが、それらについての情報収集も2021年度に行った。また、2021年度は国際学術誌、国外で出版された図書についての情報収集も行い、リスト化の準備を進めた。 現在の課題点としては、個別の大学や研究所等が出版する紀要・論文集ならびに英語教員が中心となって組織された団体が発行する報告書等について、その出版形態の実態と刊行された論文・報告書等の入手についての可能性をする方法の検討が難航している。また、国内大学の博士論文についても、電子データの公開がされている論文が多くないこと、さらには閲覧・入手には多くの制約があることから、これらの文献収集についての扱いを今後検討する必要があると考えられる。 これまでの成果としては、2020年度に全国英語教育学会が発行する学会誌である Annual Review of English Language Education in Japan を対象として行い、レビューのための枠組みを検討する試行調査として行った分析結果について、2021年度に論文として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症による研究スケジュールの変更ならびに資料の現物確認の実施等をスケジュールどおりに実施することができなかった。また、大学・研究所等の発行する紀要や研究会の報告書ならびに博士論文の検索および資料収集に時間を要しており、当初計画よりもやや進行が遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度から2021年度にかけて、国内の大規模な研究団体が出版する論文等についての大まかな概要を掴むことができたことは順調であったが、小規模な団体等による論文等についての状況が確認できていない。そのため、2022年度はまず、これまでに収集した文献に加えて、大学・研究所等の発行する紀要や研究会の報告書ならびに博士論文についての収集を進める。その後、これまでに収集した文献についてのレビューを行い、日本人英語学習者を対象とした英語学習の動機づけに関する研究の動向を整理する。また、その後の研究結果の統合の際に用いるべき指標や概念についても検討を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会の中止・延期・オンライン化ならびに出張の停止等により、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、令和4年度請求額と合わせ、成果報告に係る英文校正費、論文投稿費、消耗品費として使用する計画である。
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