研究課題/領域番号 |
20K13132
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
吉川 りさ 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90782615)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 第二言語読解 / Inner Voice / Lexical Quality / 横断的・縦断的アプローチ |
研究実績の概要 |
本研究は、外国語として英語を学ぶ大日本人大学生を対象に、英文読解時に形成される内語(inner voice)が読解時の意味処理に果たす役割を明確にすること、そしてそれらが個人差をどのように説明するかをLexical Quality(LQ:語彙表象の精緻さ)の側面から探ることを目的としている。また、LQ向上を目的とした発音・音声指導介入の有無が内語発達に及ぼす影響を調べることも研究目的である。視覚的に提示された情報処理を行う際に日本人英語学習者が経る読解処理のプロセスに関する知見と、読解を支える構成素に関する知見を蓄積することを目指している。 2023年度は主に、学会参加による研究動向調査と文献調査、一部の予備調査を行った。まず文献調査により、英語母語話者に対して実施されている実験材料は、微調整を行えば、日本語母語英語学習者においてでも実施可能であるということがわかった。また、以前収集したデータについては本調査から得られた結果との比較が行えるデータであることが確認できた。さらに、予備実験を通して、一部の実験項目とデータ収集方法の手続きが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始当初からコロナ禍の影響があったため、当初の実施計画からは遅れはとっているものの、今年度は、学会への対面参加ができるようになり、研究動向調査を行うことができた。また予備実験を一部行うこともできた。しかしながら本調査に向けては未だ完全な準備は整っておらず、引き続き文献調査と本調査に向けての準備を進める必要があるため「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究計画を遂行できるよう注力していく予定である。本実験が行えるよう予備実験を継続していきたい。また学会参加を継続して行い、理論面の強化と成果発表を行っていきたいと思う。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、一部の予備実験と、本実験が実施できていないためである。次年度においては、図書購入費や学会への参加費に加え、データ解析用、および(オンライン)実験用のコンピュータや実験参加者に対する謝礼金のために研究費を使用する予定である。
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