研究課題/領域番号 |
20K13133
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 美津子 大阪大学, マルチリンガル教育センター, 講師 (70732840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | パフォーマンス評価 / ピア評価 / 教室内評価 / プレゼンテーション |
研究実績の概要 |
プレゼンテーションのようなパフォーマンス評価では評価者のバイアスを軽減するために複数人によって評価を行うことが推奨されているが、担当教員一人の授業において複数人の評価者を確保することは難しい。そこで学生同士で行う相互評価(以下、ピア評価)を教員評価の欠点を補う形で活用する案が注目されている。本研究では、ピア評価を教室内評価の一部に活用する前段階として、教員・学生双方が使用する評価尺度、そして、ピア評価の問題点(バイアス)を検証することを当初の目的としていた。しかし、コロナ渦のため、令和2年度及び令和3年度(春~夏学期)の授業がオンライン授業となり、予定していたデータ(教室内(対面)でのプレゼンテーションのピア評価)を予定通り収集することが不可能となった。また、授業形態がオンラインとなったことで、教室内(対面)でのプレゼンテーションの代替として、動画形式のプレゼンテーションを行うことになった。予定していたデータが得られないことや、特殊な授業形態(オンライン授業)の希少性に鑑み、これらの学習コンテクストの差異がピア評価に及ぼす影響も考慮するよう当初の計画を若干変更した。具体的には、本年度は、学習コンテクストを加味し、ピア評価の特徴をより包括的に明らかにすることを目的に、動画形式のプレゼンテーションを行う学習コンテクストにおいてピア評価を経験した学習者のプレゼンテーション評価に関するデータ収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、コロナ渦のため、令和2年度及び令和3年度(春~夏学期)の授業がオンライン授業となり、予定していたデータ収集(教室内(対面)でのプレゼンテーションのピア評価のデータ収集)が不可能となったため、計画の変更を余儀なくされた。動画形式のプレゼンテーション評価(ピア評価)に関するデータ収集を行ったものの、収集したデータ数も十分ではなく、まだ分析には至っていない。このため、「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、データ収集を継続、データ分析を行い、ピア評価の特徴を明らかにする。また、その成果の学会発表、論文執筆・投稿を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦のため、当初予定していた学会への参加(旅費の使用)ができなかったため残金が生じた。次年度、出張が可能となれば出張旅費として使用する予定である。
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