• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

英語プレゼンテーションの評価尺度とピア評価

研究課題

研究課題/領域番号 20K13133
研究機関大阪公立大学

研究代表者

田中 美津子  大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (70732840)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードパフォーマンス評価 / プレゼンテーション / 教室内評価 / ピア評価
研究実績の概要

プレゼンテーションのようなパフォーマンス評価では評価者のバイアスを軽減するために複数人によって評価を行うことが推奨されているが、担当教員一人の授業において複数人の評価者を確保することは難しい。そこで学生同士で行う相互評価(以下、ピア評価)を教員評価の欠点を補う形で活用する案が注目されている。本課題の主な目的は、ピア評価の問題点(バイアス)を検証することである。本年度は、ジェンダーバイアスと友情バイアスに焦点を当てた研究(研究1)と、性格特性による評価者バイアスに焦点を当てた研究(研究2)に主に取り組んだ。研究1(ジェンダーと友情バイアスの検証)では、収集したデータ(プレゼンテーションのピア評価、友人関係に関するデータ)を多相ラッシュモデルと混合効果モデルを用いて分析した。分析の結果、評価者の性別と被評価者との友人関係によって、若干のバイアスが生じることが明らかになった。この研究結果は、論文執筆、国際誌への投稿を終え、現在査読中である。研究2(性格特性による評価者バイアスの検証)では、収集したデータ(プレゼンテーションのピア評価とビッグファイブに基づく評価者の性格特性)を多相ラッシュモデルと重回帰分析を用いて分析した。分析の結果、協調性が高い評価者の評価は甘くなる傾向にあるなど、学生の性格特性によって評価の厳しさが若干異なることが明らかになった。この研究結果は、4月に開催された国際学会(TESOL 2023 Virtual Convention)において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在のところ、ジェンダーバイアスと友情バイアスに焦点を当てた研究(研究1)については論文執筆と投稿を終えているが、ピア評価者の性格特性に起因する評価者バイアスに焦点を当てた研究(研究2)や、学習コンテクストとピア評価の関係に焦点を当てた研究(研究3、これは前年度に口頭発表を行ったもの))に関しては、論文投稿には至っていない。このため、「やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

本年度は、研究2と研究3の研究結果の論文執筆と投稿を進める。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、オンライン開催の国際学会で成果の一部報告・口頭発表を行ったため、当初予定していた旅費に残金が生じた。次年度に執筆する論文の英文校正や、本課題に関する論文が国際誌に受理され掲載決定となれば、オープンアクセス(OA)にかかる論文プロセス費(APC)などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Big five personality traits and rating behavior in peer assessment2023

    • 著者名/発表者名
      Mitsuko Tanaka
    • 学会等名
      The TESOL 2023 Virtual Convention
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi