研究課題/領域番号 |
20K13142
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
今井 純子 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (00458506)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 第二言語ライティング / 個別支援 / ライティングカンファレンス / 追跡調査 / 学習者の視点 |
研究実績の概要 |
本研究は、大学英語教育でのアカデミックライティング指導における個別学習支援の役割と効果を、教育プログラムの一環として実際にライティングカンファレンス等の作文個別指導を経験した学習者への聞き取りを通して、経年及び追跡的に探求する。研究2年目にあたる2021年度も、前年からのコロナウイルスの蔓延による行動制限が続いた影響で、学習プロセスの観察を予定していた学習プログラムが国内外及びオンラインにおいても開かれず、新たなデータ収集が不可能となった。そのため、実質的な研究実績は、アメリカの大学で過去に収集したライティング個別支援 (カンファレンス)のデータ分析の継続と、オンライン形式で開催された学会での研究発表・交流に留まった。まず、前年度からの延期開催となった国際応用言語学会(AILA 2021)では、第二言語ライティング学習ストラテジー部門のシンポジウムの演者として、ライティングカンファレンスのデータ分析方法について発表し、他のパネラーとの議論を通して、今後視野に入れた書き手のキーボード上での動き (Keystroke Logging)の分析方法などについても、知見を深めた。次に、大学英語教育学会(JACET)では、本研究の基盤データの一部で、追跡的分析を継続している学習者ケースに見られた、個別指導参加の特徴について発表を行い、国内外のライティング・センターでの支援についての情報交換を行なった。続いて、全国語学教育学会(JALT)においても、本研究が導入予定の混合調査方法についての文献レビューを中心に発表を行なった。2022年度は、予定していたマンツーマンでの留学プログラムも再開される兆しが少しずつ見えてきたので、研究期間の延長等も視野に入れつつも、遅れを取り戻し、予定していた本調査を遂行したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年に続き、コロナウイルスの蔓延により、海外渡航に制限がかかり、当初予定していた学会発表やデータ収集、研究交流が、軒並み中止となり、研究の継続や遂行に難しさが残ったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ後、または状況が落ち着いた上での海外渡航の規制緩和後すぐに、当初予定していた研究を再開できるよう準備を進めるとともに、現状持っているデータを使ってでできる限りの分析を行う。状況や場合によっては、研究期間の延長やオンラインでの個別指導の導入も視野に入れて検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2年目に実施を予定していた本調査の遂行と海外出張を伴う研究交流が、社会状況を鑑み、延期となったため。次年度に繰り越した額については、当初から予定していた研究成果の発表に加え、 新たな成果発表や研究交流の場を国内外に求める他、社会状況等に影響を受けることが少ない、論文執筆や発表を検討する。また、延期されていた個別指導を伴う留学プログラム等も再開予定であるため、3年目に当たる今年度こそは、本調査のデータ収集ができるよう、当初の予定の見直しを含め、準備を進めている。
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