研究課題/領域番号 |
20K13142
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
今井 純子 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (00458506)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 第二言語ライティング / 個別学習支援 / ライティングカンファレンス / 追跡調査 / 学習者の視点 |
研究実績の概要 |
本研究では、ライティングカンファレンスやマンツーマンでの英語指導といった個別学習支援の経験者を追跡し、個別学習支援の経験やその後の言語学習、使用への影響や効果について学習者にインタビューを実施する。聞き取り調査の結果をもとに、個別学習支援への参加の長期的、二次的効果について探索することを目的としている。調査結果を大学におけるアカデミックライティング指導や個別学習支援のあり方についての議論に役立てることを狙いとしている。 2023年は、2020年から続いていたコロナ禍が落ち着き、学習者の観察や成果発表を目的とした国際学会への渡航が可能となった。7月にフランスで行われた国際応用言語学会では、言語学習ストラテジーと自己規制能力についての質的研究シンポジウムにおけるパネラーとして参加した。発表では、学習者の振り返りコメントの内容分析の結果をもとに、エッセイの質を向上させるため、一部の学習者がライティングカンファレンスの機会を効果的に利用し、チューターとのやり取りを通して、戦略的にチューターからの効果的なフィードバックを得ている様子を報告した。また第二言語ライティングや習得研究、及び北欧をはじめとする内容重視の英語プログラムを専門に研究するチームと本課題の文脈での内容重視やライティング指導について研究交流を行った。9月には大学生を対象としたフィリピンでのマンツーマン方式の語学留学に帯同し、学習者の観察を行い、今後も追跡を行う予定でさる。10月には米アリゾナで行われた第二言語ライティングシンポジウムに参加し、本課題についてのラウンドテーブル発表を行った他、国内学会(全国語学教育学会等)においても研究の実施状況を報告した。2024年3月には、ライティングカンファレンスを専門とするハワイ大学の研究者と本課題の進捗状況と次年度の訪問を含む研究計画について打ち合わせを行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は海外渡航が可能となり、研究交流や一部の成果発表をすることができたが、本課題の主となるデータの収集と分析が完了しないまま年度半ばを迎え、コロナ禍でストップした遅れを取り戻したとは言えなかった。また、後半については諸事情により、予定していた国際学会で全成果を発表するまでに至らなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、米国でのライティングカンファレンス経験者を対象に、オンライン及び協力が見込まれる訪問予定先にて対面で追跡調査を実施する。また、フィリピンでのマンツーマン語学留学参加者を対象としたフォローアップ調査を継続する。期間内に全成果を発表できるよう、学会での研究発表や論文発表の準備や執筆を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
2024年度3月に本課題の成果をアメリカ応用言語学会で発表が採択されており、出張の手配も完了していたが、研究が完了しなかったこと、2月に体調を大きく崩したこと、再再延長が可能となったこともあり、成果発表を次年度に見送り、学会発表のための出張をキャンセルしたため。遅れを取り戻した上で、2024年度に再度研究発表にエントリーをし、研究の完了を計画している。
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