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2022 年度 実施状況報告書

日本人フランス語学習者の語彙サイズとフランス語教育・学習の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 20K13150
研究機関早稲田大学

研究代表者

松川 雄哉  早稲田大学, 商学学術院, 専任講師 (50803871)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード外国語教育 / フランス語教育 / 語彙習得 / 語彙サイズ / テスト
研究実績の概要

2021年度に論集Etudes didactiques du FLE au Japon(第30号)で発表した「改良版日仏バイリンガル版語彙サイズテスト(以下、TTVmod)」は、フランス語の受容語彙サイズを5000語レベルまで、1000レベル毎で測定できる。各レベルで30の問いがあり、正解数が26(約87%)に達するとそのレベルをマスターしているとみなされている。外国語学習においては、初級者は2000語レベル達することが第1の目標であるとあると言われている。
本研究では、TTVmodの有用性を検証することを目的としている。そのために、日本の多くのフランス語学習者がフランス語学習において学習の目標となりえる、「実用フランス語技能検定試験3級(以下、仏検3級)」における成績とTTVmodの成績を比較分析する。特に、1)TTVmodで測定できる語彙サイズと仏検3級の成績に相関関係がみられるのか、2)仏検3級を合格する(100点満点中60点で合格)のにどのくらいの語彙サイズが必要なのか、3)TTVmodで判定できる2000語レベルに達している学習者とそうでない学習者の差は仏検3級の成績において現れるのか、を研究課題として定めた。2022年度は、大学で第2外国語としてフランス語を1年以上学ぶ学生9名を対象にデータ収集を実施した。上記の研究課題を検証するにはデータが著しく不足しているが、9名中3名が2000語レベルに達しており、いずれも仏検3級の成績は80点以上であった。今後、調査協力者を増やし、この傾向が現れるか、またそのほかの研究課題の検証を続ける。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は、データ収集に必要な器具(改良版の日仏バイリンガル版語彙サイズテスト、実用フランス語技能検定試験3級の過去問題、フランス語学習に関するアンケート)を準備し、計画した方法論が上手くいくのか実際にデータ収集しながら確認する必要があった。調査の準備に当初の予定よりもかなり時間がかかってしまったが、9名のフランス語学習者を対象にテストとアンケートを実施することができ、計画した方法論で問題ないことがわかった。ただ、本来であれば、2021年度にデータ収集をしているはずであるため、本研究はかなり遅れている。

今後の研究の推進方策

2022年度の調査でデータ収集の方法論を確定することができたため、今年度は所属先の学部以外の学部にも募集をかけ、できるだけ多くのデータを収集することに集中し、データ分析の結果を公表したい。

次年度使用額が生じた理由

旅費と人件費に多くの予算を割いていたが、コロナ禍によって研究活動が制限された結果、予定していた研究費の執行が困難であった。2023年度は、できるだk多くの調査参加者を募り、その成果を国内外に発信したい。

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公開日: 2023-12-25  

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