研究課題/領域番号 |
20K13159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 京都外国語大学 (2022) 大阪大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日系ブラジル社会 / 移民知識人 / 戦争経験 / 岸本昂一 / マリオ・ボテーリョ・デ・ミランダ / 集団記憶 / 歴史叙述 / エスニック・メディア |
研究成果の概要 |
日系ブラジル社会において産出された資料をベースに、「移民知識人」(知の生産および頒布に携わる教養人)に光を当て、「移民」たる存在に対する様々な言説を解明した。取り分け、ブラジルにおいて戦争および敗戦を経験し、その体験を綴った岸本昂一の『南米の戦野に孤立して』の歴史的な意味および重要性を論じた。また、大日本帝国を訪れ、ポルトガル語で体験記を刊行した若きブラジル人のインテリ、マリオ・ボテーリョ・デ・ミランダを論じた。大日本帝国の「非勢力圏」に位置付けられ得る日系ブラジル社会と帝国内外との関係、ラテンアメリカの地政学的な重要性を移民知識人の思想および言論活動を通じて考察した。
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自由記述の分野 |
史学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本・ブラジル関係を強めるために日系ブラジル社会の歴史を理解することは必要不可欠である。このプロジェクトは、今までほとんど注目されて来なかった「移民知識人」に光を当てている。そうすることにより、移民がその行為主体性(agency)を発揮し、自己の歴史の叙述に積極的に携わっている有様が見えてくる。また、大日本帝国のみならず、その「非勢力圏」であるブラジルにおいて日本語、「日本文化」、そして日本民族が如何に語られたかを究明しようとしたところは、日系ブラジル移民の研究に貢献していると共に、大日本帝国とラテンアメリカの関係史の理解にも寄与していると確信している。
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