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2023 年度 研究成果報告書

17-19世紀日本・朝鮮・中国三国間関係史の研究―朝鮮・対馬経由の中国情報分析―

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13175
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関東北大学

研究代表者

程 永超  東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (80823103)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード対馬藩 / 大陸情報 / 訳官使 / 倭館 / 清の入関 / 丁卯の役 / 丙子の役
研究成果の概要

本研究では、対馬藩の大陸情報収集活動が、幕末期において藩主にとって非常に重要な職務となっていたことが明らかになった。情報収集は釜山倭館の設置時からの目的であり、幕府は複数の情報源からの情報を照合することを意図していた。また、女真族の動向などが、対馬藩主の情報収集職責の形成に促進的な役割を果たしていた。丁卯の役と丙子の役をめぐる情報収集の差異や、訳官使の来日が情報を迅速に収集するための不可欠な手段であった点も指摘されている。

自由記述の分野

日本史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、17世紀から19世紀にかけて対馬藩が行った中国関連の情報収集活動に焦点を当て、東アジアの複雑な外交関係を再評価している。対馬藩が地域的な情報ハブとして機能し、東アジアの国際関係にどのように影響を与えてきたかを解明することで、日本の「鎖国」下での外交活動について新たな理解を提供している。特に、対馬藩が朝鮮との交渉の中で情報収集をどのように行っていたかについての詳細な分析を通じて、地域安全保障や国際関係における情報の重要性と役割重要性を理解するための示唆を提供している。なお、本研究は外交史や情報史、地域研究にとどまらず、現代の国際関係における情報の役割を歴史的な視点から明らかにしている。

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公開日: 2025-01-30  

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