• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

文書の作成・活用・保存に着目した前近代朝廷儀礼の復原的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13176
研究機関山口大学

研究代表者

黒羽 亮太  山口大学, 人文学部, 講師 (90867392)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード朝廷文書 / 儀礼 / 政務 / 古代 / 中世 / 前近代 / 書誌学
研究実績の概要

本研究は、主に中近世の「朝廷文書」の現物調査等によって得られた知見を、現存史料の少ない古代史(とりわけ平安時代の朝廷における儀礼(政務や祭祀なども含む)の復原)研究に活用することを目指してきた。本年度は、本研究課題の最終年度に当たり、前年度までの研究成果をまとめるとともに、その為の確認作業等を行った。
本研究では、とりわけ官方の朝廷文書に注目した調査・研究で大きな成果があった。すでに昨年度にも触れているように、平安時代中期以降の朝廷の儀礼・政務の運営は外記や史によってその実務が担われたが、このうち弁官局(史)を中心として運営された官方行事に関しては、当然ながら弁官局に多くの文書が残された。中世以降、この官務を担うことになった小槻氏の後裔である壬生家には、中世の官方行事に関する文書が数多く残されており(壬生家文書)、本研究はこのうち宮内庁書陵部に所蔵される壬生家文書のひとつ、仁王会文書について、現物を熟覧し、史料の記載内容のみならず、折り目や法量などの物質的側面も注意深く観察した。加えて京都大学が所蔵する同文書の写真帳とを付き合わせることにより、当該文書がもと粘葉装であることを明らかにした。
平安貴族社会の儀礼・政務において、粘葉装の朝廷文書が活用されていたことが明確になったのは、ほとんど初めてのことと言え、本年度は、書誌学などの関連諸分野の研究成果にも学びながら、この発見のもつ意義について考察し、活字化して発表した(黒羽亮太「平安貴族社会の儀礼・政務と〈メディア〉:仁王会立紙の「発見」」『古文書研究』96、2023年)。
なお、当該文書や、それに関連する諸問題については、なお解明すべき事柄もあることから、引き続き研究課題として設定し、さらなる調査を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 平安貴族社会の儀礼・政務と〈メディア〉 : 仁王会立紙の「発見」2023

    • 著者名/発表者名
      黒羽亮太
    • 雑誌名

      古文書研究

      巻: 96 ページ: 1-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 回顧と展望 日本古代六2023

    • 著者名/発表者名
      黒羽亮太
    • 雑誌名

      史学雑誌

      巻: 132-5 ページ: 56-60

  • [雑誌論文] 書評 井上正望『日本古代天皇の変質 : 中世的天皇の形成過程』2023

    • 著者名/発表者名
      黒羽亮太
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 1043 ページ: 31-34

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi