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本研究は朝廷文書の分析を通して得られた知見をもとに、朝廷儀礼・政務の復原的な研究を行った。とりわけ古代においては、それ以降の時代に比べて伝存する史料が多くないが、中世以降の前近代朝廷文書の分析が、こうした古代史における史料の不足を埋めることができることを示す、ひとつのモデルケースになったと考える。中でも、現存する鎌倉時代の朝廷文書の中に、本来粘葉装であった文書を発見し得たこと、これと同様の文書が平安時代にも用いられていたこと、こうした形態の文書が摂関期における貴族社会の転回に伴って登場したことを明らかにし得たことは、極めて大きな成果である。
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