研究課題/領域番号 |
20K13183
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 労働運動 / 移民 / 下からの歴史 / 民衆の日本史 |
研究実績の概要 |
インターネット上のデータベースを利用して、主に新聞記事の資料収集を行い、日本人移民が実行・参加した労働運動に関する事例を多く集めることができた。 それらのうち、フランス領における日本人移民労働運動に関して、ニューカレドニア及びグアドループ島の他に仏領ポリネシア・マカテア島における事例を「発見」することができた。 それらの労働運動に関する先行研究(遠隔研究のためデジタル化された論文に限る)も同時に収集・読書し、以前収集してきた史料・論文も合わせて、それらの事例を記載するデータベース構築に取り組み始めた。そのために、必須となるパソコン上のデータベース構築に関する基礎学習も始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年4月1日から1年間のサバティカル休暇をもらい、SARS-CoV-2の影響により予定していた渡仏が手続き等の理由で遅れて4月26日になってしまい、フランスでは不要不急の外出が極端に制限されたり(渡仏当初は毎回許可証持参+基本的に自宅から1キロまで)、保育園も閉園になったり、数回の県外移動禁止令も発布されたりして身動きできなかったので、予定していたフランス国立外交史料館や国立海外資料館での資料調査や学会への参加はできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、SARS-CoV-2による「緊急事態宣言」等の状況次第、もともと計画していた熊本県立図書館、和歌山県立文書館、広島県立文書館、山口県文書館への資料調査を適宜短縮したり調整したりして行う予定である。 広島県立文書館に関しては、学芸員と既にやりとりをし閲覧したい史料を伝え、6月中に資料調査を実施する予定である。 また、引き続き参考文献や先行研究の収集・読書を進め、諸デジタルデータベースでの遠隔資料調査も積極的に行い続け、それらの情報に基づいたデータベースの構築に一層力を入れる必要があると考えている。 さらに、本年度の後半に帝京大学の紀要に研究成果を投稿する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年4月1日から1年間のサバティカル休暇をもらい4月末に渡仏したが、SARS-CoV-2の影響により予定していたフランス国立外交史料館や国立海外資料館での資料調査や学会への参加はできなかった。 また、日本にいなかったため、計画書にあった熊本県立図書館、和歌山県立文書館、広島県立文書館、山口県文書館への資料調査も実施できず、研究費の支出(特に旅費)が計画と比べて少なくなった。 2021年度は、研究費を主に国内資料調査を行うための旅費、そして史料整理・精読のための人件費として使用する予定である。
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