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2023 年度 研究成果報告書

戦国期の誓約をめぐる社会史的思想史的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13186
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関大谷大学

研究代表者

山本 春奈  大谷大学, 真宗総合研究所, 研究員 (00844359)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード起請文 / 神仏 / 勧請神 / 武家 / 寺社
研究成果の概要

誓約事項に続き、その違反時に神仏罰を受ける旨を複数の神仏名(勧請神)を伴って記載した起請文について、勧請神がどのような基準で選択・配列されていたのかを明らかにするため、本研究では、梵天・帝釈や「日本国中大小神祇」といった文言、八幡大菩薩や天満大自在天神などの日本の主要な神仏を中心に、勧請神の起請文への記載状況を整理・分析した。その成果として、中世を通じて日本全国で発給された起請文を収集し、データベース化するとともに、このうち中世後期の事例を一覧にして公開した。これにより、これまで地域や家単位など、個別的な特徴しか掴めなかった中世後期の起請文について、その全体像の把握が可能となった。

自由記述の分野

日本中世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

起請文はこれまで、社会史や思想史、法制史など様々な分野で取り上げられてきたものの、いまだに勧請神の選択・配列基準、勧請神全体の構造などについての統一的な見解が示されていない。とくに中世後期の起請文は、地域や家、寺社単位などで個別に研究が進められてきた。本研究の成果は、これらの個別的研究における基礎的研究として位置づけられる。また、具体的な勧請神の選択・配列基準などが明らかになることで、当時の誓約の場面における神仏の機能が明らかになり、神仏に対する畏敬の念が希薄化するとされてきた戦国期の時代的評価の見直しにも繋がると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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