研究課題/領域番号 |
20K13209
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
石原 聖子 (大知聖子) 名城大学, 理工学部, 助教 (80650647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 北魏 / 墓誌 / テキストマイニング / 石刻資料 / 感情史 |
研究実績の概要 |
本年度は論文1本を公刊し、学会発表を1回行い、社会貢献活動として講演会を2回行い、コラムを2本発表した。海外調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響で実施できなかった。 論文は「北魏墓誌の銘辞とその撰文―同一銘辞の問題を中心に―」(『名古屋大学東洋史研究報告』45号、2021年3月)を公刊し、墓誌の銘辞に着目した成果を出した。学会発表は「北魏墓誌の用語の選好性にみる文化的社会集団の復元」(史学会大会東洋史部会、2020年11月)を行い、デジタルヒストリーの成果を本格的に活用した発表を行った。社会貢献活動として講演会は「中国・北魏の石刻史料(墓誌)を用いたKH Coderによる分析と文化的社会集団の復元」(第6回日本語の歴史的典籍国際研究集会、2020年11月)を行い、専門外の研究者や一般参加者に対して広く研究成果の発信を行った。また若手研究者に対する助言として「KH Coderによる北魏墓誌のテキストマイニングおよびMeCab辞書の作成方法」(岡山大学、2021年1月)を行った。コラムは「中国・石刻史料のデータベース紹介」(『人文情報学月報』107号、2020年6月)および「中国・北魏研究とデジタル・ヒューマニティーズ」(『人文情報学月報』108号、2020年7月)にて誰でも目にすることが出来るWEBにて自らの研究成果の発信を行った。 また本年度は基礎となるデータベース構築も進めることができた。さらに感情史やデジタルヒストリーに関する研究会にも積極的に参加することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会発表を行い、論文発表も行ったので、研究成果を順調に外部に発信できている。しかし、本研究で実施するはずであった中国における実見調査が全く行えないため、新史料を増やす点がやや遅くなっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き史料を集めデータベース構築を行い、感情史的アプローチを進めたい。 新型コロナウイルスの影響がいつまで続くか見通しが立たないが、今後も当分の間海外渡航が出来ない場合、中国の図書を購入することで史料を補い、研究を進めることを考えている。海外渡航が可能になった段階で精力的に調査を進めることでフォローしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で海外渡航が出来ず、海外調査を行うことが出来なかった。国内学会もオンライン形式となったので国内旅費も使用しなかったため。コロナ感染状況が落ち着いて海外調査を行うことが出来るようになれば実施したい。
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