| 研究課題/領域番号 |
20K13209
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| 研究機関 | 名城大学 |
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研究代表者 |
石原 聖子 (大知聖子) 名城大学, 理工学部, 准教授 (80650647)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 北魏 / テキストマイニング / 墓誌 |
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| 研究実績の概要 |
北魏墓誌の収集およびデータ入力を進めた。北魏墓誌については現段階での収集の成果を公開するため、「新出北魏墓誌目録」（『名古屋大学東洋史研究報告』47、2023年3月）として発表した。
また、本研究が用いるデータ分析方法を具体的に示した「テキストマイニングによる北魏墓誌の銘辞の分析―KH Coderを用いた古典中国語（漢文）の数量的研究―」（『名城大学総合研究所紀要』27号、2022年）を発表した。
北魏墓誌の銘辞部分に示された当時のジェンダー規範を明らかにするため、本年度は特に女性墓誌について着目した。その成果を「北魏女性墓誌の銘辞にみられるジェンダー規範－テキストマイニングを用いた数量的研究―」（九州史学会 2022年度 大会 東洋史部会、九州大学、2022年12月）として学会発表した。
デジタル・ヒューマニティーズの手法を用いた異分野の研究者と交流するため、「北魏墓誌の銘辞を用いたテキストマイニングによる文化的社会集団の復元」（デジタル・ヒューマニティーズが拓く日本研究の新展開、大阪大学、2022年12月）という題目で研究会発表を行った。
漢文テキストマイニングの方法を指導する講師として、青山学院大学の学部生向け「史学入門」（2022年7月21日）を講義し「テキストマイニングの概要と意義－KH Coderを用いた中国語（漢文）分析の活用例を中心に－」（KU-ORCUS言語交渉研究班及び国際共同研究加速基金共同開催、2023年3月）の講演を行い、社会貢献活動も実施した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
パンデミックの影響で中国における研究調査は全く行えなかった。しかし日本で入手できる書籍や論文を収集し、日本でアクセスできるデータベースも利用し、その成果を論文発表できた。
併せてデータ分析の手法の公開や、その成果を活かした研究発表も行うことができたのでおおむね順調に進展していると言える。
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| 今後の研究の推進方策 |
最終年度において状況が許せば、これまで全く行えなかった中国における現地調査を行い、データベースをより完全なものにしたい。
また、今後は男性墓誌の銘辞部分の分析も行い、男女合わせた北魏のジェンダー規範を明確化したい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
本研究は申請段階では中国における現地調査を予定していたが、研究開始の段階からパンデミックが始まってしまい、全く中国における現地調査が実施できなかった。そのため次年度使用額が生じたが、次年度は様子を見ながらではあるが、可能であれば中国における現地調査を実施する。
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