研究課題/領域番号 |
20K13212
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 雅哉 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (30816319)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アメリカ・イスラエル関係 / 人道・人権 / 冷戦 / 平和運動 |
研究成果の概要 |
本研究はアメリカ合衆国の政治文化に敷衍する「イスラエル例外主義」の形成・変容過程を、1980年代~1990年代初頭のアメリカ社会運動の展開に着目して考察した。アメリカ―イスラエル関係を下支えするアメリカ政治文化の歴史的な構築過程とイスラエル例外主義の枠外にある思想や実践の展開に対する注目が高まっているという状況を踏まえ、本研究はアメリカ社会運動の展開を、1)国際社会との接触、2)国際的資源の流入・伝播、3)アメリカ社会との衝突という3つの局面を検証し、イスラエル例外主義によって特徴付けられるアメリカ政治文化の形成・変容過程を再考した。
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自由記述の分野 |
アメリカ史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカの対中東政策の背景に迫るとともに、アメリカ社会のイスラエル認識の多様性を解明できることに、本研究の意義はある。アメリカ―イスラエル間の良好な関係は、その存在が自明視される。だが近年、その両国関係を下支えするアメリカ政治文化の歴史的な構築過程とイスラエル例外主義の枠外にある思想や実践の展開に対する注目が高まっており、本研究はそのような学術的傾向に沿ったものとなっている。また、本研究は、アメリカの中東政策やイスラエル・パレスチナ問題への対応についてより深い洞察を可能とするという社会的意義がある。
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