研究実績の概要 |
最終年度はUniversity of California, Berkeley, Stanford University, University of California, Davis, Boston College, University of Torontoでの招待講演及びシンポジウムを含む、多数の研究発表を北米の大学にて行なった。 研究期間の大半において、コロナ禍によって海外渡航が大幅に制限されていたため、当初予定していたよりも多くの時間を広島公文書館や国立国会図書館をはじめとした国内機関での資料調査に費やした。最終年度になって初めて米国への渡航が可能になり、カリフォルニア州で調査を実施した。 コロナ禍により、米国での資料調査が当初予定していたよりもはるかに小規模なものになってしまい、その結果、研究期間内に研究成果を出版物としてまとめることが困難となった。その一方で、研究期間中コンスタントに海外の大学から研究報告の招待をいただき成果報告を行なったことは、今後本研究を昇華させる上で重要な助けとなったと言える。また、これらの研究報告を通して、国際的な研究者ネットワークを構築し、拡大できたことも、今後の研究の糧になったと言える。 研究成果の出版については、最終的に単著として出版することを目指して、研究期間中にオックスフォード出版局の編集者と定期的に打ち合わせを重ねた。研究期間終了後1年以内に、単著の原稿をオックスフォード出版局に提出する予定である。
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