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2023 年度 研究成果報告書

「人道主義」をめぐるトランスナショナル・ヒストリーー両大戦間期の国際赤十字運動

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13224
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関慶應義塾大学 (2023)
武蔵大学 (2020-2022)

研究代表者

舘 葉月  慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (50803102)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード赤十字国際委員会 / 国際赤十字・赤新月運動 / 第一次世界大戦 / 国際人道法 / 感情史 / 戦争捕虜 / アンリ・デュナン / ギュスタヴ・モワニエ
研究成果の概要

本研究においては、両大戦間期の国際赤十字運動の進展と国際人道法が整備される過程を検証し、「人道主義」が国際社会における主要な規範となり、それに基づく様々な活動が活発化する過程と、その限界・阻害要因を明らかにした。赤十字運動創設の契機となったアンリ・デュナンの『ソルフェリーノの思い出』の受容を感情史および法制史の側面から検証することで、人道主義が19世紀後半から20世紀前半にいかに定着したのかを論じた。また、第一次世界大戦に由来するさまざまな人道危機への対応をめぐり、人道主義がいかに実践されたのか、そしてその都度の経験がその後の時代にどのように反省・反映されたのかを検討した。

自由記述の分野

歴史学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、トランスナショナル・ヒストリーの手法ならびに感情史的アプローチという、従来の国家主体の国際関係史を刷新する方法論を採用している点で、学術的意義が認められる。すなわち、多様なアクター(諸国家、諸組織、とりわけ個人)によって構成され、それぞれが不均衡で流動的な関係性を結び、そのダイナミズムの中で「人道主義」という規範が成立・維持・変質する場としての国際社会の在り方を示そうと試みた。また、「人道主義」の歴史を主題に据える本研究は、国際社会の一員としてグローバル・イシューの解決のために積極的に取り組むことが求められる現代の日本に示唆を与えるという意味で、社会的意義があるものと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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