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2021 年度 実施状況報告書

中近世ドイツ語圏の金工の社会史的研究ーW.ヤムニッツァーを中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20K13228
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館

研究代表者

村松 綾  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, アソシエイトフェロー (60865442)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード金工 / 金属工芸 / バーゼル / ニュルンベルク / 職人 / 技術史 / 社会史 / 経済産業史
研究実績の概要

本年度も新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響により、海外での史料調査を行うことはできなかったが、コロナの流行から2年目となり海外研究機関の体制が整ったことでデジタルデータによる史料収集を行うことができた。
(1)史資料収集:【一次資料】バーゼル州立文書刊館より、手稿文書のデジタルデータを取り寄せることができた。本年度は同館のみとなってしまったが、次年度より他館史料においてもデジタルデータ入手に着手したい。【二次資料】調査が進んだことで、金工や都市史、対象作家・収集家関連分野の資料も収集することができた。具体的には貨幣学や印刷出版術、ルネサンス技術史、宗教改革、商業・工業史の分野である。
(2)研究発表:2020年4月上旬にドイツのゲルマン国立博物館で行う予定だった口頭発表(招待あり)は引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期中である。国内では6月の西洋中世学会第13回大会において「16世紀バーゼルの金工コレクション形成にみる交流と流通 ニュルンベルク由来鋳造作品を中心に」の題目で自由論題報告を行った。バーゼル市の金工コレクションにおけるニュルンベルク鋳造作品の収集過程について、市内・都市間の交流関係、遠隔地商業との関係から考察を加えた。
(3)国内史料調査:国立西洋美術館版画素描閲覧室において金細工作品の下絵の調査を行った。
(4)論文等公表:『比較都市史研究』40巻に研究ノート「近世初期の都市バーゼルにおける市民と金工」が掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

国内における研究状況は計画よりも順調に進展しているが、新型コロナウイルス感染症流行の影響により海外渡航が困難なため、海外における史料調査・研究発表が延期されている状況を考慮すると全体としてはやや遅れていると言わざるを得ない。

今後の研究の推進方策

海外渡航が可能になれば海外での史料調査・研究発表を行う予定ではなるが、新型コロナウイルス感染症の流行が依然収まらないことに加え、ウクライナ情勢により航空便の運航がより困難になる事態も懸念される。よって、今年度はデジタルデータによる手稿文書等の取り寄せに軸足を移し、史料分析を中心的に行いたい。研究発表、論文投稿も継続して行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症流行の影響で出張が困難だったこともあり、次年度使用額が発生した。次年度分の助成金と合わせ、手稿文書のデジタルデータの取り寄せに利用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 近世初期の都市バーゼルにおける市民と金工2021

    • 著者名/発表者名
      村松 綾
    • 雑誌名

      比較都市史研究

      巻: 40 ページ: 9~18

    • DOI

      10.20720/cuhreview.40.0_9

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 16世紀バーゼルの金工コレクション形成にみる交流と流通 ニュルンベルク由来鋳造作品を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      村松綾
    • 学会等名
      西洋中世学会第13回大会
  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/ayamuramatsu_ch

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公開日: 2022-12-28  

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