| 研究実績の概要 |
令和2年度は新型コロナウイルスの世界的な流行もあり、予定していたアディゲ共和国での調査を行うことができなかったが、渡航予定だったアディゲ国立大学のAlla Sokolova教授とオンラインで連絡を取り、彼女がこれまで執筆した300本余りのアディゲ人をはじめとするコーカサス諸民族の音楽文化に関する論文から、いくつか本研究に関連して重要だと思われるものについて日本語への翻訳を行い、令和3年度初夏にユーラシア研究所から刊行の専門誌『ロシア・ユーラシアの社会』の「小特集・コーカサスの音楽」に掲載した。また、令和3年度はE・Gippiusらによるアディゲ人の伝承歌謡集 Narodnye Pesni i Instrumentalnye Haigryshi Adygov (Nalchik, 2017)のインターネット上で閲覧可能なデータから、アディゲ人の伝承歌謡の主要なジャンル等について把握し、今後の調査に備えた。
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