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2024 年度 研究成果報告書

海洋生物の捕獲と養殖をめぐる文化人類学的研究:中国・台湾・フィリピンの事例から

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13290
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関南山大学

研究代表者

藤川 美代子  南山大学, 人文学部, 准教授 (10749550)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード海藻 / 寒天 / 資源の枯渇 / 採捕と養殖 / 日本 / 台湾 / 文化人類学
研究成果の概要

海洋生物のなかでも各種の海藻に注目し、特に日本と台湾の海藻利用を支える養殖・採集・流通・副次加工・消費の様相について明らかにすることを試みた。具体的には、1)日本の寒天原藻(寒天の原料となるテングサ科などの海藻)をめぐる採集・乾燥・入札の仕組みと歴史、2)日本における寒天原藻枯渇の危機と海外産海藻の輸入、3)テングサ供給地として発見された台湾における寒天製造の模索、4)台湾におけるテングサ枯渇の危機とオゴノリ養殖技術の開発およびオゴノリ由来の寒天製造への転換、5)台湾における環境問題と寒天製造挫折の危機、6)北海道産天然コンブと中国産養殖コンブとの間で揺れる台湾といったことについて考察した。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では必然的に、①海の動植物に対するドメスティケーション(栽培化・養殖化)、②海という空間の制御(自然災害予防)、③海に生きる人々の統治(国境管理・国家防衛・海洋保護)にかかわる管理システムなどに注目することになった。これらは本来ならば水産学・経済学・政治学・防災学・土木学・軍事学・環境学といった各分野で細かく分断される形で分析がなされるはずのものであるが、本研究はそれらを「海を飼い馴らす技術」として議論の俎上に載せる点で学術的に意義をもつ。また、海藻資源の枯渇化は現在とりわけ重要な環境問題であり、先人たちがいかにこの危機を乗り越えようと試みたかに注目する本研究は社会的にも深い意義をもつ。

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公開日: 2026-01-16  

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