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2023 年度 実績報告書

高齢者への相談支援の法と実務 -ドイツを参照した実証論的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 20K13338
研究機関北海道大学

研究代表者

川久保 寛  北海道大学, 法学研究科, 准教授 (90706764)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者 / 社会保障法 / 介護保険法 / 相談支援 / ドイツ
研究実績の概要

今年度は最終年度であり、できる限り当初の研究計画の実施を図った。延期していた海外調査を行うことができ、仮説を確認することができた。また、学外の研究会に参加し、複数回報告した。所属している研究会(北大社会保障法研究会、ドイツ社会保障研究会など)で報告した(都合8回)。 さらに、本研究にも関わる視点から、年金について研究会でコメントを行った(体制転換と法研究会・2023年7月1日、都合1回)。
文献研究では、引き続きドイツ介護保険法における相談援助の検討とともに、相談援助全般や専門職に関する文献に対象を広げた。また、例年通り書籍を紹介する2本の論文を公表した。そして、本研究の成果を活かした論文を2本公表できた。うち1本は大学紀要であり、説明義務について裁判例を分析した論文である。
海外調査は、本研究における重要な柱である。当初から予定した介護保険に関する相談援助の実態について、ドイツベルリンの家族介護者支援と介護金庫を訪問して、現状の支援の確認と問題点についてヒアリングを行った(2024年3月19日)。また、ドイツの社会保障について研究する研究会が再開され、本研究について報告した。そして、研究会のメンバーとは、介護者支援と介護金庫を訪問するだけではなく、さらに本研究に関連する介護職や労働市場の現状、就労支援など多岐にわたる分野についてヒアリングを行った(2024年3月17日~21日)。今後も、継続的に研究会を開催し、本研究からの進化を図るとともに、研究者間の相互交流による研究の展開を行う予定である。
研究期間を通じて、研究会報告や論文、書籍の執筆によって本研究の推進を図ってきた。4年間で、研究会報告は29回、公表した論文は9本、書籍は4冊(いずれも分担執筆)にのぼり、本研究の内容を深めるとともに、本研究の成果を一定程度公表することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] (紹介)吉岡京子編著『保健医療福祉計画とは何か 策定から評価まで』(法律文化社、2023年)2024

    • 著者名/発表者名
      川久保 寛
    • 雑誌名

      週刊社会保障

      巻: 3258 ページ: 33

  • [雑誌論文] 大学生と生活保護法 保護受給・通学保障の予備的考察2023

    • 著者名/発表者名
      川久保 寛
    • 雑誌名

      週刊社会保障

      巻: 3224 ページ: 48-53

  • [雑誌論文] 介護老人保健施設における介護支援専門員・支援相談員の説明義務2023

    • 著者名/発表者名
      川久保 寛
    • 雑誌名

      北大法学論集

      巻: 74巻2号 ページ: 357-373

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] (紹介)汲田千賀子編著『デンマーク発 高齢者ケアへの挑戦 ケアの高度化と人財養成』(法律文化社、2023年)2023

    • 著者名/発表者名
      川久保 寛
    • 雑誌名

      健康保険

      巻: 2023年11月 ページ: 36

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公開日: 2024-12-25  

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