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2022年10月から11月にかけて日本と台湾の成人を対象として行なったサーベイ実験のデータを分析し、台湾の東吾大学(2024年6月)、名古屋大学(同11月)、同志社大学(同12月)で行われた研究大会やセミナーで報告した。研究の目的は、外国の政治に関するニュース、特に民主主義の実践(あるいはその欠如)に関する報道に接することが、市民の民主主義理解に影響を及ぼすかを実証的に検証することにあった。報告した論文の原稿に加筆修正し、2025年6月中に英文学術誌に投稿する。 上述のサーベイ実験で行なった、人々の民主主義観に関する2つのコンジョイント実験から得られたデータを分析し、原稿を執筆した。さらに加筆修正および実証分析を加え、2025年9月中に英文学術誌に投稿する。 2025年3月に日本の成人を対象としてサーベイ実験を行なった。具体的には、2025年1月にアメリカ大統領に就任したトランプ氏が署名した大統領令のうち、民主主義の規範や原則を侵害するものを選び、それらについて無作為に調査参加者に実験刺激として情報提供をした。これにより他国での民主主義の後退が別の国の市民の民主主義観に及ぼす影響を調査した。予備的な分析を行なったところ仮説を支持する結果が得られた。2025年夏に学会報告をした後にそこで得られたコメントなどを踏まえて論文を修正し、年度中に英文学術誌に投稿する。 研究実施期間(2020年度から2024年度)を通して、コロナ禍や研究実施者の異動などもあり研究の進捗が遅れた時期もあったが、本研究課題に関連する研究について、日本語論文を2本、英語論文を2本出版し、研究報告を日本国内で3回、日本国外で5回行なった。上述した通り英語論文を3本2025年度中に投稿予定である。
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