研究の趣旨に即し、日本語・英語双方において着実に論文の公刊と国際学会・カンフェレンスでの研究報告を行うことができた。これら趣旨・成果は次ページ以降で詳述する。この過程で、入植者・植民地主義をめぐるブリテン本国、南太平洋、日本を結ぶトランスナショナルな知的交流・実践的反響という視座を得たが、これは今後の研究発展につながる特に重要な成果である。2023年9月に発表した論文「グローバルな国際政治思想のなかの植民政策学――『間・帝国史的な思想循環』という試み」(『国際関係論研究』38号、pp. 1-23)にはこの視座が反映されている。
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