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2022 年度 実績報告書

1990年以降、日本の保守市民社会の動員と政治過程分析

研究課題

研究課題/領域番号 20K13397
研究機関東京大学

研究代表者

具 裕珍  東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任講師 (70839373)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード保守市民社会 / 保守市民社会イベントデータ / 議員連盟
研究実績の概要

研究遂行3年目として、保守市民社会のイベントデータの構築・修正や研究遂行・発表を行なった。特に資料のデジタル化を進め、今後の資料の活用度を高めた。保守市民社会の資料とイベントデータをもとに研究プロジェクトを行ない、出版予定の原稿や投稿論文を執筆した。これらの論文は国際的発信を念頭に置き、英語と韓国語で執筆した。

研究期間の3年間は、保守市民社会イベントデータの資料収集とイベントデータの作成を主な課題として取り組んだ。3年間の研究で得られた主な研究発見は以下の通りである。・保守市民社会のイベントの数は全期間を通して増加傾向であったが、参加者数については情報の不足が目立ち、正確な傾向を把握することは難しかった。・保守市民社会の活動のアジェンダについて、第二次安倍政権下では憲法改正に焦点を絞り、全国的な運動を広げてきた。・保守市民社会の活動の増加に影響を及ぼす要因について、ナショナリズムの高揚、経済的不況、社会的流動性が含まれるが、政治的環境の影響も大きいことが明らかになった。

そして、研究遂行の過程で、新たな研究課題を発掘することもできた。以下の3つの課題について今後取り組みたい。・資料のデジタル化に着目し、イベントデータの構築におけるhuman-codingと同時に、computer-codingを作成・比較し、さらなる軽量テキスト分析を可能にした。・保守市民社会の政治過程において浮き彫りになった「議員連盟」に着目し、政治と社会を結びつける議員連盟の全体像と役割について研究課題を設定した。与党と野党、市民社会の観点から議員連盟を研究する「現代日本における議員連盟の研究」という共同研究を立ち上げ、2023年度スタートの課題として採択された。・この研究を通して、保守市民社会だけではなく、イデオロギーを基盤とする市民社会のダイナミクスに着目し、その研究を推進していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 市民社会の機能と行動様式で捉える日本市民社会の変容-「二重構造」とその解体に関する一考察2022

    • 著者名/発表者名
      青木義幸・具裕珍
    • 雑誌名

      Ctizen&the World

      巻: 41 ページ: 1~32

    • DOI

      10.35548/cw.2022.12.41.1

  • [学会発表] “The Political Presence of Right-Wing Movements and Its Impact on State-Society Relations in Japan”2022

    • 著者名/発表者名
      Yoojin Koo
    • 学会等名
      The Fourth Chile-Japan Academic Forum 2022 in Los Lagos
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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