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2022 年度 研究成果報告書

近代ドイツ法治国家におけるポリツァイ学の再検討:自由主義的統治原理の思想史

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13406
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分06010:政治学関連
研究機関獨協大学

研究代表者

網谷 壮介  獨協大学, 法学部, 准教授 (30838272)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード統治 / ポリツァイ学 / ユスティ / 家政学 / リベラリズム / 自然法
研究成果の概要

本研究はドイツ語圏における統治の学であるポリツァイ学を対象とするものである。特に、18世紀にオーストリアやプロイセンなどで活動した思想家ヨハン・ハインリヒ・ゴットロープ・フォン・ユスティの統治思想や歴史叙述について研究を深めることができた。特にユスティがモンテスキューを受容しながらも独自の論理によって絶対君主制を肯定したこと、同時代の七年戦争やドイツの経済状況に対して歴史叙述を通じた介入を行っていたことを明らかにすることができた。

自由記述の分野

政治思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

絶対主義国家内部で誕生した統治の学であるポリツァイ学は、19世紀前半のドイツ語圏において自由主義・法治国家思想が勃興するととともに衰退したと考えられてきた。しかし、ポリツァイ学と自由主義ないし法治国家原理を調和させる試みも存在した。ユスティの統治思想を明らかにした本研究は、19世紀にいたるポリツァイ学の持続と変容の過程を検討する土台となりうる。特にユスティの著作には、政府による介入か非介入かという二項対立を超えて、自由を可能にする介入というモーメントの片鱗が見いだせることがわかった。

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公開日: 2024-01-30  

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