• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

冷戦変容期における米中「人民外交」の研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K13426
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分06020:国際関係論関連
研究機関大阪大学

研究代表者

南 和志  大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 准教授 (80865197)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード米中関係 / 中国系アメリカ人 / クエーカー教徒 / ニューレフト
研究成果の概要

コーネル大学出版会から『People's Diplomacy: How Americans and Chinese Transformed US-China Relations during the Cold War』と題した研究書を、研究の集大成としてオープンアクセスにて出版した。研究期間全体を通じて実施した研究の成果については、上記研究書に加え、英文査読誌から論文2本を発表、1本が査読中である。加えて、編著担当章を1本発表した。これらの研究成果により、1970年代を中心とする冷戦期の米中関係について、政府間外交の枠組みを超えた、より広範な両国関係に着目した理解が促進された。

自由記述の分野

国際関係史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通じて、冷戦変容期(1970年代)、アメリカと中国が非国家アクターを通じて非公式な外交関係を構築した過程、すなわち「人民外交」の展開を明らかにすることができた。冷戦期の敵対関係を克服するため、米中政府は非国家アクターを利用し、経済・文化・教育の様々な分野で交流活動を活発化させることで、両国関係の改善を図った。本研究は、米中両国の幅広い史料を用い、これまで主に政府間外交の枠組で論じられてきた冷戦期米中関係の変容を、人民外交という新しい視点から再考察することで、現代米中関係への従来の理解を覆すことができたと言える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi