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2023 年度 実施状況報告書

歴史和解と国際秩序の変動

研究課題

研究課題/領域番号 20K13433
研究機関津田塾大学

研究代表者

湯澤 奈緒 (下谷内奈緒)  津田塾大学, 学芸学部, 講師 (20823884)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード歴史認識 / 責任追及 / 和解 / 植民地支配 / 戦争責任 / 賠償 / 謝罪
研究実績の概要

令和5年(2023年)度は、①歴史認識をめぐる責任追及の事例研究と、②和解の理論的考察に取り組んだ。 ①については、日本の植民地支配の責任や戦争責任が問われた裁判について、日本外交史と照らし合わせる形で文献調査を行った。②については和解に関する学際的研究の文献調査を行った。
日本政府が賠償問題は戦後の国交回復交渉のなかで解決済みだと主張し、いわゆる対日戦後補償裁判の多くで原告側の請求が棄却されるなかで、なぜ一部の企業が原告側との和解に応じたのか、なぜ和解は強制労働に関する事例に関してのみであり、それ以外の住民虐殺や「従軍慰安婦」訴訟では行われていないのかについて、昨年度までの研究より踏み込んだ形で明らかにすべく、調査を継続した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画では2023年度中に事例研究と和解の理論的考察の総括を行う予定であったが、主に事例研究の資料の分析に時間がかかったため、まとめるまでに至らなかった。研究期限を1年延長して取り組む予定である。

今後の研究の推進方策

文献調査を進め、必要に応じて関係者へのインタビューを行うことで事例研究を完成させる。その後、植民地支配と戦争責任に関する和解の条件について、取りまとめを行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度は文献調査を中心に研究を進め、予定していた現地調査やインタビューを行わなかったが、次年度は必要に応じて現地調査とインタビューを行う予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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