研究課題/領域番号 |
20K13434
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山口 航 帝京大学, 法学部, 講師 (90735317)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 総合安全保障 / ジミー・カーター / ロナルド・レーガン / 大平正芳 / 鈴木善幸 |
研究実績の概要 |
日米安全保障関係における総合安全保障の役割に関して、米国カーター政権では政権内の意見が割れた。続くレーガン政権は当初懐疑的であったにもかかわらず、最終的には、総合安全保障の枠組みを受容することとなった。そこで、本研究は「日米安全保障関係における総合安全保障の役割に関して、なぜ米国政府の立場が変化したのか」との問いに答えていく。本研究の目的は、安全保障関係における日米の認識の相違点やプロセスなどを解明することによって、狭義の安全保障面や日本側の視点に依拠した先行研究の視点を相対化し、冷戦終焉期における日米安全保障関係像を重層的に提示することである。 2020年度には、大平・鈴木およびカーター政権期の日米安全保障関係(1978~1981年)の実態の解明を試みていった。この時期に日本政府は、狭義の安全保障面を補完すべく、総合安全保障の名の下に、広義の安全保障面での協力を日米安全保障関係に組み入れていった。それに関する米国側の受け止め方を、米国政府内の対立に焦点を合わせつつ明らかにしていった。 しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、研究に遅れが生じた。とくに、国内外の資料館等が閉館となり、かつ、国内外での移動が制約されたため、資料調査の実施が困難になった。具体的には、8月に米国国立公文書館で資料調査、ワシントンDCで聞き取り調査、3月にカーター大統領図書館にて資料調査を実施する予定であったが中止となった。日本では、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言によって、東京の外務省外交史料館や国立公文書館が閉館となり、計画の変更を余儀なくされた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、研究に遅れが生じた。とくに、国内外の資料館等が閉館となり、かつ、国内外での移動が制約されたため、資料調査の実施が困難になった。具体的には、8月に米国国立公文書館で資料調査、ワシントンDCで聞き取り調査、3月にカーター大統領図書館にて資料調査を実施する予定であったが中止となった。日本では、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言によって、東京の外務省外交史料館や国立公文書館が閉館となり、計画の変更を余儀なくされた。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスをめぐる国内外の情勢を注視しながら、オンライン上で入手できる資料も活用して研究を進め、進捗の遅れを取り戻せるよう努めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、研究に遅れが生じた。とくに、国内外の資料館等が閉館となり、かつ、国内外での移動が制約されたため、資料調査の実施が困難になった。具体的には、8月に米国国立公文書館で資料調査、ワシントンDCで聞き取り調査、3月にカーター大統領図書館にて資料調査を実施する予定であったが中止となった。日本では、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言によって、東京の外務省外交史料館や国立公文書館が閉館となり、計画の変更を余儀なくされた。新型コロナウイルスをめぐる国内外の情勢を注視しながら、オンライン上で入手できる資料も活用して研究を進め、進捗の遅れを取り戻せるよう努めていく。
|