• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

金融商品市場指令(MiFID)の形成に民間アクターが及ぼした影響の検討

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K13442
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分06020:国際関係論関連
研究機関愛知大学

研究代表者

石田 周  愛知大学, 地域政策学部, 准教授 (50823910)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードMiFID / 株式市場 / 金融機関 / 内部化 / 証券取引所 / ストレンジ / 構造的パワー
研究成果の概要

本研究では,EUにおける株式市場規制,すなわち投資サービス指令(ISD)とそれを改正した金融商品市場指令(MiFID)を対象に,特に株式取引の内部化と取引前の透明性に関する規制の変遷をについて検討した。本研究は,(1)EUの株式市場での注文を巡って大手金融機関と証券取引所とが競争しあうようになったこと,(2)両者が株式市場規制,とりわけ「集中」と「透明性」を巡って異なる選好を持つようになったこと,そして,(3)公的アクターと構築した「共生関係」を通して,両者が構造的パワーを行使した結果,株式市場規制の転換が生じたことを明らかにした。

自由記述の分野

国際政治経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の研究は,従来のEU研究では,金融機関等の民間アクターが行使した影響力(パワー)が等閑視される傾向があった。これに対し,本研究の学術的独自性は,MiFIDの形成において,金融機関と証券取引所が行使した構造的パワーを明らかにした点である。このことにより,本研究は,ダークプールの形成・拡大というEUにおける金融の不安定化が,欧州委員会等の政治的アクターと金融機関等の民間アクターの「共同作業」の結果として引き起こされたことを浮き彫りにした。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi