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2023 年度 研究成果報告書

貨幣と公共財の一般均衡理論研究:協力ゲーム的アプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13461
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07010:理論経済学関連
研究機関京都市立芸術大学 (2023)
追手門学院大学 (2021-2022)
関西学院大学 (2020)

研究代表者

村上 裕美  京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 講師 (80803072)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード協力ゲーム / コア / 公共財 / 貨幣 / リンダール均衡 / 世代重複モデル
研究成果の概要

公共財生産と貨幣供給の下での均衡資源配分の最適性や安定性について、コア理論に基づく分析を行った。本研究は、リンダール均衡の考え方を踏襲しつつ、同時に、政府が貨幣供給による非負の所得移転を行う均衡概念に注目し、公共財の生産に伴う赤字財政の意義や、政府の役割を考察する分析枠組みを提供するものである。
有限の純粋交換経済における貨幣的均衡の研究に(1)生産を導入し、(2)公共財を含む形にその生産設定を拡張することで、公共財の最適供給問題と国家の財政支出・貨幣供給の問題を接続した。また(3)その成果を世代重複モデルや多部門成長モデルにおいて整理し、動学分析に向けた拡張を試みた。

自由記述の分野

理論経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、政府による貨幣供給と公共財の供給問題を統合的に整理することで、「公共財供給にかかる費用をいかに適切に分配するか」という従来の問題設定とは異なる、新しい切り口で公共財の最適供給問題を扱うものである。すなわち、国家として必要不可欠な公共財の供給を政府の支出によって実現するという、「赤字財政下での公共財の最適な供給」を描く一般均衡モデルを提示する。これにより、公衆衛生という広い意味での医療の最適供給と国家財政といった、現代日本における公共財供給と財政支出に関する具体的問題を考察する基本モデルを提供する。

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公開日: 2025-01-30  

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