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2023 年度 研究成果報告書

動学的パネルデータモデルによる因果推論の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13469
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07030:経済統計関連
研究機関京都大学

研究代表者

柳 貴英  京都大学, 経済学研究科, 准教授 (30754832)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード計量経済学 / ミクロ計量経済学 / 因果推論 / パネルデータ / 差分の差分法
研究成果の概要

本研究では、パネルデータを用いた因果推論にかかわる、下記2点の研究成果を得ることに成功した。
(1) 一般的な動学構造をもつ原因変数のための因果推論手法の開発。より具体的には、2つ以上の値を取りうる、かつ、その値が時点ごとに変化しうる原因変数を想定し、動学的な因果効果について調べるための差分の差分法を開発することに成功した。
(2) 動学的な因果効果が他の要因にどれほど依存するかを調べるための因果推論手法の開発。より具体的には、差分の差分法のための既存フレームワークにおいて、観測可能な共変量を条件づけたときの平均的な因果効果を調べるための因果推論アプローチを開発することに成功した。

自由記述の分野

計量経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

社会科学においては、パネルデータを利用して、政策介入や何らかの施策の因果的かつ動学的な効果を評価したい状況が数多くある。具体例としては、たとえば、労働組合加入と賃金の因果関係や最低賃金の失業率に対する因果的な影響について調べたい状況が挙げられる。
本研究成果を活用すれば、そのような社会科学における重要な研究トピックについての新しい定量的な知見を得られる可能性がある。加えて、本研究成果は、統計学・計量経済学におけるパネルデータにかかわる理論研究の今後の進展にも寄与するものと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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