「企業による品質選択を考慮した場合、費用変化による価格や余剰への影響は市場の特徴(企業数や需要関数の形状など)とどのような関係を持つか」という問いについて実証的に明らかにすることを目指して研究を実施した。
研究期間中の主な成果は以下の2点である。第1に、需要モデルを推定するための新たな推定方法を考案した。第2に、実証分析に用いる変数選択や推定結果の解釈において必要となる理論的枠組みについて、既存のものを企業による品質選択がある場合へ拡張した。それに基づき、その場合の費用変化の影響について理論的に整理した。
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