大規模な企業レベルの貿易と取引ネットワークを用いた分析から、2009年のリーマンショック及び2020年の新型コロナウイルスパンデミックでは、貿易企業が大きなダメージを受け、それがサプライチェーンを通じて国内のサプライヤーにも波及していたことが確認された。 2021年から始めた感染症対策と経済活動という研究では、疫学のモデルに経済活動を組み込み、緊急事態宣言等の政策が経済に与える影響を試算した。また両者の間にあるトレードオフを定量化し、政策立案のメニューを提示した。社会が感染症を抑えるためにどれほどの経済活動を犠牲にするかという指標も国によって大きく異なることがわかった。
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