研究課題/領域番号 |
20K13494
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
森田 公之 専修大学, 経済学部, 講師 (20778831)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | パフォーマンスフィードバック / パフォーマンスマネジメント / メンタリング |
研究実績の概要 |
「制度としてのフォーマルなフィードバック」と「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の二つの研究課題に取り組んだ.まず,「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の研究では,数理モデルの構築と分析を終えた.来年度,専門家に研究内容に関するコメントをもらった後,英文校正に出し ,国際的な学術雑誌への投稿をする準備をしている.今年度は,コロナの影響で,事前に予定していた学会や研究会での研究発表が難しく,そのような場で発表しコメントをもらうことはできなかった.また,経営学でフィードバックがどのように研究されているかのサーベイを行い,本研究と関連する実証研究を発見し,隣接分野である経営学との関連をより明確にすることはできた.具体的には,1990年代まで経営学では,フィードバックが,様々なパフォーマンスなどへネガティブな効果を持つことに注目してこなかった点や,近年はパフォーマンスマネジメントの一環として,従業員の育成を考慮したフィードバックが行われるようになったことなどを把握することができた. 「制度としてのフォーマルなフィードバック」は,研究の目的を共有している二人の研究者(大阪経済大学の林田修准教授とフランスのビジネススクールSKEMAの十河丈晴准教授)と共同で研究を進めることになった.数理モデルの構築が終わり,来年度以降は,研究会や学会等で研究発表を行うことを予定している.「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の研究と異なり,従業員の育成の問題に加えて,いつまたどのような場合に,従業員の育成機会があるような新しいアイデアが採用されるかを分析することができる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で,国際学会で研究発表をする機会が失われ,研究へのコメントを専門家からもらうことに苦労したため. また,「制度としてのフィードバック」での数理モデルの構築の際に,テクニカルに困難な点がありその問題に対処するのに多くの時間を費やした.ただし,その問題は,すでに解決している.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,「制度としてのフィードバック」と「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の両方の研究課題において,国内外の研究会や学会で発表し,また関連する研究を行なっている研究者からも積極的にコメントをもらう.そして,それぞれを英文校正に出した後,国際的な学術雑誌へ投稿し始める..
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で,国内外の学会や研究会へ出張することができないため,今年度の予定金額を費やすことができなかった.来年度は,学術雑誌への投稿に伴う英文校正費用や国内の出張,そして投稿費用などが追加的にかかる予定のため,計画通り進められると思われる.
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