2023年度において、研究課題(1)「新農保政策が高齢者の労働供給に与える影響」に関する論文の国際誌への投稿作業が進められた。前年度の生活経済学会第38回研究大会で報告された内容は、ディスカッションペーパーとしてまとめられた。研究課題(2)「新農保政策が高齢者の健康に及ぼす影響及びそのメカニズム」に関する分析が深められ、医療経済学会第18回研究大会での報告内容は「2018年CHARLSデータ分析を通じてみる:中国の社会保障政策の導入がもたらす影響」としてディスカッションペーパーにまとめられ、公開された。該当論文の国際誌への投稿も進められている。さらに、2022年度に刊行されたディスカッションペーパーの英語版が作成され、国際誌に投稿された結果、The Journal of the Economics of Ageingに採択された。 研究期間全体を通じて、主に4つの研究内容に取り組まれ、5回の学会報告及び6本の学術論文(ニュースレターやディスカッションペーパーを含む)が公開された。そのうち、1本の論文はすでに国際誌に掲載されている。現在、3本の論文が国際誌に投稿中であり、研究期間終了後も論文の公表を進める予定である。
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