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2021 年度 研究成果報告書

The Long-Run Health and Economic Benefits of Universal Health Insurance in Japan

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13509
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07050:公共経済および労働経済関連
研究機関一橋大学

研究代表者

Wang Hongming  一橋大学, 社会科学高等研究院, 特任助教 (20867048)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードuniversal insurance / long-run impacts / health and employment / education / gender inequality
研究成果の概要

この研究は、1961年に日本で国民皆保険制度が制定された後の国民の健康状態、経済状況における長期的な調査を目的としている。法制定の前後に生まれ、人生において早期にその恩恵を受けているコホートを調査対象とした。健康保険の存在がプライムエイジの健康状態、女性の糖尿病や男性の癌関連の死亡率などの慢性疾患に影響を及ぼしているということが明らかになった。
さらに女性の大学進学率を高め、それに伴う社会進出に寄与したことも明らかになった。女性のフルタイム雇用が増えたことで、家庭内では男性が家事を担うことも増えた。
健康保険制度は女性の社会的地位を向上させ、包括的で公平な社会作りに貢献していると言える。

自由記述の分野

Economics

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は、日本の国民皆保険制度について健康と経済利益に関する長期的な調査として初めてのものとなる。国民皆保険は、医療へのアクセスを確保し、恵まれない人々が直面している健康的/経済的な不平等さを軽減するために、多くの国により議論し続けられている。日本において健康保険制度が国民の健康維持に大きく寄与し、さらには女性の経済的自立を促しているという研究結果は、現在国民皆保険制度の導入を進めている国々にとって有益な指針となる。

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公開日: 2023-01-30  

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