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2023 年度 研究成果報告書

消費の深層習慣形成を考慮した最適な国際協調金融政策

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13531
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07060:金融およびファイナンス関連
研究機関大阪学院大学

研究代表者

岡野 光洋  大阪学院大学, 経済学部, 准教授 (20635065)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードdeep hatbit / monetary policy / policy coordination / commitment
研究成果の概要

研究計画に則り、家計消費に深層習慣形成を組み込んだ2国NKMを構築し、そのマクロ経済的動学や最適金融政策のあり方について検討した(Okano, 2021)。さらに、自国と外国が政策協調をすることで得られる経済厚生の利得についても分析した(Okano, mimeo) また、家計の異質性を考慮したNKMを用いて、賃金粘着性の程度に応じて財政乗数の大きさを計算した(Ida and Okano, 2023a)。さらには、価格粘着性と賃金粘着性を同時に考慮した2国NKMを構築し、最適金融政策の分析をした(Ida and Okano, 2023b)。研究成果の詳細については、後述の研究成果を参照されたい。

自由記述の分野

国際金融論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、これまで財政政策の効果分析に導入されることが多かった消費の深層習慣を、開放経済NKMに組み込んで政策分析を行った点にある。従来のモデルでは、交易条件の外部性を国際協調によって内部化することが両国の経済厚生の改善につながると指摘されていた。これに対して本研究では、消費の深層習慣という実質的な要因を加味することで、国際協調の利得に対して新たな知見が得られた。また、価格粘着性と賃金粘着性を同時に扱うことのできる2国NKMを開発し、賃金粘着性の程度が非対称である場合には、先行研究で指摘される賃金粘着性とは異なるの役割を持つことが示された。

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公開日: 2025-01-30  

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