研究課題/領域番号 |
20K13542
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
林 彦櫻 弘前大学, 人文社会科学部, 助教 (90846354)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 零細小売業 / 家族経営 / 事業転換 |
研究実績の概要 |
2020年度は,研究計画の通り,文献サーベイをしっかり行なった上で,実態調査を実施し,研究の展開に必要な基礎作業をしてきた。文献においては,英語,日本語を中心に,徹底的なサーベイを行なった。実態調査は,所属が弘前大学に変更したことにより,調査対象を青森県内の商店街(とりわけ弘前市内の土手町商店街を中心に)に変更し,商店街振興組合や個別商店に対するインタビュー調査を行なった。文献整理を踏まえ,2020年度には,研究史の整理にあたる部分について書き下ろしをした。また,調査結果を反映して,弘前市民向けの地域未来創生塾で一回講演を行ない,弘前大学経済学会でも研究報告をした。さらに,家族経営の実態と小売店の事業転換について,二本の論文を作成し,それぞれ経済史・経営史領域における権威のある全国学会誌に投稿し,査読意見を受け,現在修正中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述のように,本研究課題の先行文献のレビューは一段落がついた。また執筆論文も順調に完成し,学会誌に投稿中である。こうした状態を踏まえ,さらに2021年9月に開催された第二回世界経営史会議の英語報告にも取り組んでいる。以上の成果を踏まえ,2021年度内には2本の日本語論文の掲載と,1本の英語論文の投稿が期待される。以上の現状に鑑み,当初予定していた研究計画がおおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は,引き続き日本語論文の修正を行い,年度内に投稿中の二本の論文を掲載するように努める。さらに,9月に開催された第二回世界経営史会議に向けて英語論文を執筆し,学会でのフィールドバックを受けて修正をしてから,経営史関係の英文誌に投稿する予定である。また,実態調査をも引き続き行う予定であり,調査の成果をまとめた論文を執筆する予定である。年度内には,以上の研究成果をまとめ,2021年度における単著の出版に向けて準備作業を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度には,投稿中の二本の論文の修正のため,引き続き文献調査及び実態調査を行う必要があり,文献購入費,旅費,及び人件費(調査結果の整理等)が発生すると見込んでいる。また,9月の第二回世界経営史会議の研究発表に伴い,英文論文をも執筆しているため,英文校閲費も必要となっている。2020年度には,新型コロナの関係で,県外の資料調査及び実態調査の計画はやむを得ず中断になったが,2021年度には県外の調査を再開する予定である。以上の理由により,2021年度は引き続き本研究実行のための経費が発生すると判断する。
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