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2020 年度 実施状況報告書

明治中後期~大正期の農村地域における企業と労働者

研究課題

研究課題/領域番号 20K13543
研究機関愛知県立大学

研究代表者

中西 啓太  愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (30755484)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード日本史 / 経済史 / 日本近現代史 / 労働史 / 地方史
研究実績の概要

2020年度は、研究計画の初年度であるため、本研究と最も関連性が深い先行研究となる日本近代労働史関係の研究や、農業史関係の研究のサーベイを積極的に行った。そのサーベイに基づき、関係する図書を中心に購入し、精読を行った。また、知見を広げるために、日本以外の地域をフィールドとする研究にも目を通すことができた。今後の研究を十全に展開するための土台作りとして、研究状況や論点をつかむことができたと考えられる。
また、現在の感染症の状況により、学会・研究会への参加による最新の研究動向の吸収はほぼ実施することができなかったが、オンラインで開催された場合に、積極的に参加をすることができた。また、当初の計画を、感染状況や緊急事態宣言の発出などの社会的状況を踏まえながら柔軟に模索していくなかで、従来ほとんど訪れたことが無かった国立国会図書館関西館を利用するなど、柔軟な対応により予想よりも文献・史料調査を実施することができた。制約があり、また今後どのように変化するか予想できない状況において、研究を展開していくための余地を広げることができたと考えられる。その分、本年度の旅費は当初計画よりも多めに支出している。
また、すでに撮影している史料の翻刻を並行して進めており、次年度以降、考察を展開するための準備を少しずつ進めることができた。
次年度以降は、さらに精読する先行研究の範囲を広げていき、研究の土台として論点をつかんでいき、一次史料から得られる知見と組み合わせて考察を展開する準備を進めていきたい。同時に、研究成果の発表の場を進捗状況と合わせて考えていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2020年度は、当初計画していた通り、本研究と最も関連性が深い先行研究となる日本近代労働史関係の研究のサーベイを積極的に行い、図書を中心に購入し、精読することができた。また、知見を広げるために、当初の計画以上に、日本以外の地域をフィールドとする研究にも目を通すことができた。今後の研究を十全に展開するための土台作りとして、論点をつかむことができたと考えられる。
また、当初の計画では文献調査・史料調査のための出張を十分に行うことができないのではないか、と見通していたが、当初の計画を現在の状況を鑑みて柔軟に模索していくなかで、従来はほとんど訪れたことが無かった国立国会図書館関西館など、当初予想していたよりも、文献・史料調査を実施することができた。現在の、制約がある状況において、研究を展開していくための余地を広げることができたと考えられる。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、研究計画で述べている通り、本研究の一次史料を読み込んだ成果との比較・関連付けの対象となる、鉱業史・都市史・農村史などの関係図書を中心に精読していく。研究の展開を図るため、幅広い文献を収集する必要がある。また、現在読み進めている労働史関係の書籍もさらに精読していく予定である。
また、感染症の状況を見ながら、史料調査や学会等への参加を行い、一次史料の補完や新規の収集、最新の研究動向の把握に取り組むこととしたい。
さらに、並行して一次史料の翻刻をさらに進め、先行研究から読み取れる論点と組み合わせる準備を進めていく。研究の進行状況を踏まえ、今後学会報告などの研究成果の発表を行う場所の見通しを立てることも考えていきたい。

次年度使用額が生じた理由

書籍の購入にあたり端数が発生したため。次年度以降の研究費と組み合わせ、先行研究の購入に活用していく予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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