研究代表者がアルバイトを雇用しながら現大阪府堺市の「髙林家文書」の整理を進めた結果、22箱分の目録を作成することができた。その点数は合計7,894点に達する。新型コロナウィルスの蔓延により、地主関係史料をすべて整理、分析することが叶わなかったが、2022年度までの整理作業において発見することが叶った救荒関係史料を用いて、豪農髙林家の地主経営の一部と金融業、領主の公金貸付と救荒についての研究成果を発表することができた。そして、この作業を通して、髙林家の居村赤畑村の人口や年貢率、髙林家の自家資産、経営収支、本家・分家関係、所有地の石高・等級・課税率の高低などを解明した。
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