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2023 年度 実施状況報告書

文化的知性と企業の国際パフォーマンスの関係に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13559
研究機関釧路公立大学

研究代表者

曽我 寛人  釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (70803211)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード文化的知性 / 国際化 / 国際ビジネス
研究実績の概要

1つ目に、本研究課題の鍵概念である文化的知性についてのシステマティックレビューを行った。前年度に行った共引用分析では最新の研究動向を把握することが難しかったことから、書誌結合分析を実施した。具体的には、Web of Seienceで入手した書誌情報(引用文献リストの情報)を用いて実施した。その結果、最新の研究においては、定量的な手法によりイノベーションやコミュニケーションといった幅広いテーマで、文化的知性との関係を捉えようとするものが多いことがわかった。これらを統合して検討したところ、文化的知性を先行要因としてみる研究と成果要因として捉える研究に分けることができた。さらに、いくつかのテーマで文化的知性の研究が十分に行われていないことを特定することができた。また、文献レビューを行ったことにより、文化的知性の研究において立脚することの多い理論や概念を把握することができた。
2つ目に、文化的知性に関するアンケート調査を実施し、企業における意思決定者の文化的知性の水準や他の要因に関するデータを入手することができた。このデータを用いて、文化的知性と企業の国際化の関係に関する分析を実施した。その結果、直接的な影響については確認することができなかったが、いくつかの要素を媒介して有意な影響を及ぼすことを確認することができた。ここから、文化的知性について検討する際には、媒介要因や調整要因を検討することの重要性が示唆されたのである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査結果の集計やデータ処理に時間を要したことから、遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

調査結果を、口頭発表あるいは論文として公表する。

次年度使用額が生じた理由

調査結果の集計に時間を要したことから、当初計画していた口頭発表等ができなかった。そのため次年度使用額が生じた。主に口頭発表を行うための旅費として使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] VOS viewerを用いた文化的知性(CQ)に関するシステマティック文献レビュー2024

    • 著者名/発表者名
      曽我寛人
    • 学会等名
      日本経営診断学会第62回北海道部会
  • [学会発表] The Effects of Cultural Intelligence on Organizational Innovation and Strategic Flexibility: The Mediating Role of Entrepreneurial Orientation2024

    • 著者名/発表者名
      Hiroto Soga
    • 学会等名
      Korea Trade Research Association
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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