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2022 年度 実績報告書

制度ロジック変革モデルの探求:東京起業エコシステムの形成プロセス研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13560
研究機関横浜市立大学

研究代表者

芦澤 美智子  横浜市立大学, 国際商学部, 准教授 (30715404)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード起業エコシステム / スタートアップ・エコシステム / ベンチャーキャピタリスト / 制度ロジック / 組織フィールド / ピッチコンテスト / シリコンバレー
研究実績の概要

本研究は、制度的環境の強い地域で新しい組織フィールドがどのように形成され発展するのかを、その変革を担う制度的企業家に焦点を置いて明らかにしていこうとするものである。主な研究対象は、2013年頃から形成が見られる東京Entrepreneurial ecosystem (東京EE)である。
研究1年目の2020年度には、東京EEのSaaS(Software as a Service)セクターのベンチャーキャピタリストA氏からFacebookデータの提供を受けて分析を開始し、時系列でネットワーキング分析を行った。この時系列データに、東京EE全体と調査対象ベンチャーキャピタリストそれぞれの実績データを照らし合わせて、東京EEの中で調査対象のVCが制度的企業家と言うに適切かを検討した。
研究2年目の2021年度には、起業エコシステムの主要アクターを改めて検討し、ベンチャーキャピタリスト以外の主要アクターである、アクセラレーター、インキュベーター、ピッチコンテストに焦点をあて、それぞれのEEへの影響について検証しようと試みた。また、新たに立ち上がりつつあり、また、規模も東京よりも小さい、横浜EEを対象として研究を続けることとした。
研究3年目の2022年度には、横浜EEの域内事業者を集めた「横浜オープンイノベーションプロジェクト(横浜OIP)」を企画実施した。このプロジェクトを通じて、横浜EE形成発展の参与観察を進めることができた。さらに2022年8月から2023年9月には、スタンフォード大学に客員研究員(Visiting Scholar)として滞在する機会を得て、シリコンバレー形成およびスタンフォード大学がEEの中心アクターとして役割を果たすようになった経緯について調査研究することができた。その内容は、比較検討の観点を得て、東京EE形成発展の特徴を深く知る土台となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [国際共同研究] Stanford University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Stanford University
  • [雑誌論文] アクセラレーターによるスタートアップの育成:日本のアクセラレータープログラムに関する実証分析2022

    • 著者名/発表者名
      内田大輔, 芦澤美智子, 軽部大
    • 雑誌名

      日本経営学会誌

      巻: 50 ページ: 59-72

    • 査読あり
  • [雑誌論文] シード期スタートアップのピッチコンテスト入賞の効果2022

    • 著者名/発表者名
      芦澤美智子, 張鋭
    • 雑誌名

      横浜市立大学論叢 社会科学系列

      巻: 74 ページ: 33-53

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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