| 研究課題/領域番号 |
20K13565
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| 研究機関 | 中央大学 |
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研究代表者 |
北 蕾 中央大学, 社会科学研究所, 客員研究員 (70868322)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 中国民営企業 / 信頼関係 / 社会ネットワーク / 社会関係資本 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は多様な中国中小企業における後継者選択と育成戦略を明らかにした上で、中国中小企業の事業承継における社会ネットワーク、企業内外の信頼関係の継続と変革を検討する。
本研究は当初企画した実地調査はコロナ禍によりキャンセルせざるを得なかったため、関連文献の精読や資料の収集の拡大に取り組んだ。文献レビューを、主に１．既存研究で十分に言及されていない非家族経営の中小企業における承継者選抜と育成戦略について、２．世代というアプローチから次世代経営者の特性について、の二つの点に着目して行った。
１については、限られた文献（英、日、中国語）を精査したが、非家族企業を取り上げる文献が存在しないものの、相関研究から非家族経営中小企業の基本特性と承継者選抜の経路および育成の状況について、①所有形態徴、②業種、③後継者瀬選定、④後継者へのサポートの特徴について知見を得られた。
２について、申請者が2019年度に発表した学術論文で民営企業の２代目経営者の特徴について触れ、高学歴、海外留学の経験をもつ人が多い一方、国内でのビジネス経験が浅いということを指摘した。今年度の文献レビュー作業では、世代という視点から次世代経営者の特徴を精査しその意識についての特徴を把握した。以上の既存研究の知見と問題点を踏まえて、インタビュー調査内容の再精緻化に向ける作業を行った。また、インターネットを利用して、パイロット調査も試みた。Webインタビュー調査を用いて、中国遼寧省工業情報化庁の中小企業管理部門の責任者に、近年の中小企業の事業承継についての現状や支援政策および措置などを中心に聞き取り調査を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響により海外渡航が困難になったので、当初予定していた実地調査をキャンセルせざるを得なかったため、研究分析に必要なデータ収集が困難。
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| 今後の研究の推進方策 |
コロナが終息した後、実地調査を開始し遅れている研究スケジュールを取り戻せるように取り組んでいくつもりである。コロナが長引く場合、オンライン調査などの活用を考えているが、研究スケジュールに影響をもたらすことを懸念している。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ影響により、実地調査や国際会議への参加などを実現できなかったため、次年度使用額を発生した。今年度コロナが終息すれば、フィールドワークの再開や海外での研究活動などに使う予定である。
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