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2021 年度 実施状況報告書

オープン・イノベーションを成功させる「リーダーシップ」に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13566
研究機関中央大学

研究代表者

野間口 隆郎  中央大学, 国際経営学部, 教授 (00609745)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードミドル・アップアンドダウン / 中間管理者 / イノベーション / クリエイティビティ― / 国際比較
研究実績の概要

日中のミドル(中間管理職)のリーダーシップ行動(ミドル・アップアンドダウン行動)に関するアンケートを一般社員向けに実施しデータを分析し日本経営学会の関東部会で報告をおこなった。その内容をブラッシュアップして日本経営学会の年次大会にて研究報告をさらに行う予定である。また、ミドル層向けにミドル・アップアンドダウン行動(リーダーシップ行動)に関するリーダーシップ行動についてアンケートを複数の国・地域向けに実施し研究報告をおこなう予定である。
現在のところ明らかになったことは以下である。
問題解決型リーダー行動とギャップ型リーダー行動は連動する形で同時に減っている。
中間管理者の仕事の中で問題解決型リーダー行動の役割の優先順位が下がったためだと考えられる。上司とのギャップを認知しなくなったのは、上司がマネジメントばかりに気を取られ、リーダーシップを発揮して問題解決をしようとしないため、価値観の衝突が減ったと考えられる。また、問題解決型リーダー行動よりもギャップ型リーダー行動の減少が大きいのは、違う要因もあると考えられる。パワハラだといわれるため部下の指導がしにくくなった中間管理職の姿がうかがえる。 中間管理者の役割が20年前と比べて十分に機能していない。この現象は組織制度(成果主義、パワハラーなど)が中間管理者のリーダー行動を決定づけた結果として捉えることができよう。ミドル・アップアンドダウン行動が減少しているのは成果主義導入によりミドルの仕事が部下への仕事の指示とその評価だけになり、問題解決行動が減少したためであろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ下においてインタビューなどの定性情報の収集に課題があったが、解消されつつある。

今後の研究の推進方策

適切な対象にインタビューをおこない、仮説を設定しアンケート分析を実施できる予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ下のためインタビューなどの旅費が次年度繰り越しになったが、次年度で実施し支出する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 中間管理者のリーダー行動の変遷に関する考察2022

    • 著者名/発表者名
      申 淑子 氏/野間口 隆郎
    • 学会等名
      日本経営学会関東部会2022年3月例会
  • [学会発表] A Study on Activation of Japan Open Innovation Based on Comparative Analysis with US and China Management System2021

    • 著者名/発表者名
      Takao Nomakuchi
    • 学会等名
      Associasion of Japanese Business Study (AJBS) June 24-25, 2021
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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